バイオ燃料のデメリット

 

身近な植物などのバイオマスを原料として製造されるバイオ燃料は、自動車の燃料などとして燃焼させたとしても、地球温暖化の原因になるといわれている大気中の二酸化炭素のレベルを上昇させないことから、環境対策の切り札として期待され、世界中で利用がはじまっているところです。しかしながら、バイオマス特有のデメリットというものもないわけではありません。
特に、主要な原料となるトウモロコシやダイズなどは、人間が食用にもしているものですので、燃料製造目的で転用してしまうと、食用のほうが品薄となり、すぐに穀物価格が高騰してしまいます。
穀物価格が上昇すれば、発展途上国の飢餓の問題に跳ね返ってくるほか、燃料製造コストも上昇して普及が進まなくなったり、先物取引などを通じて経済全般に悪影響を与えるといった可能性も否定できないものです。
こうしたことから、現在ではサトウキビの残りかす、廃材、アブラナなどの食用に供するもの以外を原料にした燃料製造にも取り組まれはじめており、実際に県庁や市役所の公用車などでこうした燃料が使用されています。一部では住民運動として、地域でアブラナを育てて花を観賞しつつ、燃料の原料としても活用するといった動きもあります。

 

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